2014.01.19

プレボーリング杭工法の根固め部におけるソイルセメントの室内配合試験による強度特性(JGSジャーナル2013)

今広人(ジャパンパイル)、吉田映(ジャパンパイル)、細田光見(ジャパンパイル)、木村亮(京都大学)

■掲載誌:地盤工学ジャーナル Vol.8, No.4, pp.567-578
■発行所:地盤工学会
■発行:2013/12

節杭を用いたプレボーリング杭工法は,現地の土砂をセメントミルクで混合撹拌して造成するソイルセメントと,その中に建て込んだ節杭(既製コンクリート杭)で構成される。本杭の杭先端の根固め部のソイルセメントは鉛直支持力に大きく影響する要因であり,要求されるソイルセメントの一軸圧縮強さは深層混合処理工法などの安定処理土(ソイルセメント)に比べてはるかに大きい。そこで,本研究では本杭の根固め部のソイルセメントを対象として室内配合試験を行い,その特性に関する基礎的研究を実施した。その結果,根固め部のソイルセメントの一軸圧縮強さは有効セメント水比との間で良い相関性があることが分かり,この関係により本杭の施工におけるセメントミルクの配合や注入量などを選定することができる。また,ソイルセメント中の礫分の混入割合や細粒分含有率が根固め部のソイルセメントの一軸圧縮強さに及ぼす影響を明らかにした。

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