ER PileⅡ

工法概要

ER PileⅡ(Earthquake Resistant Pile)場所打ち鋼管コンクリート杭は、杭頭部に鋼管を設置した耐震場所打ち杭です。一般的な鋼管を使用し、設計条件を満足するように、突起リング※を必要に応じて鋼管内面に取り付けます。杭頭部を鋼管コンクリート構造にすることで、曲げ耐力・せん断耐力を向上させました。
※フラットバーをリング状に加工したもの。

≪ER PileⅡ概要図≫※クリックで拡大表示します

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ER PileII工法 カタログ(8,793KB) PDF
評定書(324KB) PDF

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特長

(1)優れた耐震性能

鋼管とコンクリートの複合構造により、大きな曲げ耐力・せん断耐力を発現。
日本建築センターの一般評定にて、終局耐力まで評価されています。

(2)環境に配慮

RC 構造に比べ、杭径を細くできるため、掘削残土・コンクリート量を大幅に低減できる、環境に優しい杭です。

(3)確かな品質と優れた調達力

汎用性が高く実績が豊富な鋼管を使用するため、信頼性が高く調達力も優れています。

(4)合理的な設計

鋼管内面に取付ける突起リングは、無し又は1~4 段の設定が出来るため、必要に応じた合理的な設計が可能です。

(5)鋼管の腐食しろ0mm

適切な鋼管設置方法を採ることにより、鋼管の腐食しろを0 mm とすることができます。

(6)高強度コンクリートに対応

設計基準強度Fc=60N/mm2の高強度コンクリートも使用できます。

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施工法

《概要》

鋼管の設置方法は、①同時建込み工法、②同径掘削工法、③ケーシング併用工法、および④打設後圧入工法の4工法がありますが、現在ではほとんどが鋼管と鉄筋かごを同時に建込む①の同時建込み工法が採用されています。

《施工順序》

※クリックで拡大表示します

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使用材料

《コンクリートの設計基準強度等》

設計基準
強度 Fc
(N/mm2)
許容応力度 (N/mm2)
  圧縮 せん断 付着
18

60
長期 Fc/4 Fc/40又は
3/4{0.49+Fc/100}
のうち何れか小さい数値
3Fc/40又は
3/4{1.35+Fc/25}
のうち何れか小さい数値
短期 長期の2倍 長期の1.5倍 長期の1.5倍

設計基準強度Fc、構造体補正強度mSn等、コンクリートに関する諸条件は、組み合わせる場所打ちコンクリート拡底杭の評定内容に基づきます。

《鋼管の種類および鋼管径》

種類 鋼管径(mm) 規格番号
SKK400 SKK490 600~2500 JIS A 5525
STK400 STK490 600~1016 JIS G 3444
STKN400W,B STKN490B 600~1574.8 JIS G 3475

 

《鉄筋の種類および鉄筋径》

種類 鉄筋径 規格番号
認定番号
主筋 杭頭
定着筋
せん断
補強筋
SD295A,B SD345
SD390 SD490
D19~D51 D19~D51 D13~D25 JIS G 3112
SDR295 SDR345 D13 JIS G 3117
WSD390 WD32N

WD38N
MSRB-0058
WSD490 MSRB-0083
USD590 D19~D51 D19~D51 MSRB-0019
USD685 建設省栃住指発
第42号
SBP1275/1420 U9.0~U17 MSRB-0024

主筋およびせん断補強筋の種類および鉄筋径は、組み合わせる場所打ちコンクリート拡底杭の評定内容に基づきます。国土交通大臣の認定を受けた鉄筋の使用については、お問い合わせください。

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《構造規定》

部位 項目 標準仕様
鋼管 直径 sD 600mm≦sD≦2500mm
ただし、施工法による制限を受ける。
板厚 st 6mm≦st≦25mm、かつ52≦sD/st≦200
ただし、施工法による制限を受ける。
突起リング 板厚 tz 6mm≦tz≦25mm、かつ33≦sD/tz≦198、tz/st≦2.5
段数 n 0≦n≦4
杭軸方向のあき d 6tzd≦30tz
コンクリート 設計基準強度 Fc 18N/mm2Fc≦60N/mm2
杭頭接合部 突起リング
支圧耐力
中かご筋を用いて杭頭接合部の設計を行う場合、突起リングの支圧耐力は、中かご筋の耐力以上とする。

設計方法

「ER Pile Ⅱ」の設計方法は、「ER Pile工法」から変更しております。
詳しくはお問い合わせください。

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支持層の確認方法

組み合わせて使用する拡底杭工法などによる

支持力算定式

「建築構造設計指針/東京都建築構造行政連絡会」等、各行政指導による

施 工

《施工地盤》

組み合わせて使用する拡底杭工法などによる

《施工能率》

組み合わせて使用する拡底杭工法などによる

評 定

建築技術 性能証明番号 取得年月日 適応杭径 適応先端地盤
BCJ評定-FD0525-01 H26.12.19 鋼管径*
φ600~2500mm
組み合わせて使用する
拡底杭工法などによる

*施工法による制限を受ける。

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