2007.07.18

鋼管杭の動的水平載荷試験法(その3-実杭の試験検証その2)(JGS2007)

小嶋英治(ジャパンパイル)・熊谷裕道(ジャパンパイル)・松本樹典(金沢大学大学院)・Kitiyodom Pastsakon(金沢大学大学院)・冨澤幸一(寒地土木研究所)

■掲載誌:第42回地盤工学研究発表会講演集(名古屋), 1195-1196
■発行所:地盤工学会
■発行:2007/7

 杭基礎設計法の性能規定化に伴い、地盤性状を的確に把握し、杭の変形挙動をより正確に予測することが重要となってきた。設計時には杭変形・地盤反力を地盤データから解析するが、杭の実挙動を把握するには実杭の載荷試験に勝るものはない。このために静的載荷試験が行われているが、費用および時間を要し、簡便な載荷試験の開発が望まれる。そこで筆者らは、試験費用が安価となり試験時間を短くできる新たな手法として、杭の動的水平載荷試験の試験システムを開発した。開発したシステムは、動的水平載荷装置システム、同計測システム、同マッチング解析システムで、これらのシステム検証のために、実杭を用いて、動的および静的の水平載荷試験を実施し、これらの両載荷試験の対比から、開発したシステムの妥当性を検討してきた。
 システムの妥当性の検証には、より多くの検証例が必要で、今だに予備実験を含めると4箇所の地盤で検証を行ってきている。本論文は、前報に続き、新たな地盤(地盤表層において改良を施している)で、開発したシステムの妥当性を検討する機会を得たので、報告するものとする。

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