2008.09.25

ハイブリッドクッションを用いた衝撃載荷試験例(JSCE2008)

小嶋英治(ジャパンパイル)・熊谷裕道(ジャパンパイル)・遠藤勝美(ジャパンパイル)・江川拓也(北海道開発局)・冨澤幸一(寒地土木研究所)・宮坂享明(地盤試験所)

■掲載誌:土木学会第63回年次学術講演会(仙台),p275-276
■発行所:土木学会
■発行:2008/09


載荷試験は相対載荷時間で分類1)されており,相対載荷時間の500 以上が静的載荷試験,500 未満で5 以上が急速載荷試験,5 未満が衝撃載荷試験である.ハイブリッドクッション(以下,HC と称す)は,急速載荷試験である軟クッション重錘落下法式のクッション材として開発2)された.ただし,クッションの効果を大きくすると,エネルギーロスが大きくなり,打撃装置が大きくならざるを得ない.そこで,本研究は,このHC を衝撃載荷試験に用い,衝撃載荷試験と急速載荷試験の長所を生かした,新たな動的載荷試験を試みるものである.衝撃載荷試験では,打撃力の載荷時間が短く,打撃エネルギが短時間に集中していた.HC を用いるのは,載荷時間を長くし,打撃エネルギの集中をさけ,高支持力およびセメントミルク工法で,杭頭および杭先端の破壊防止することを目的としている.
中掘りセメントミルク噴出攪拌工法に,このHC を用いた衝撃載荷試験を行なう機会を得,その効果を確認したので紹介する.

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