2007.08.01

大口径場所打ち杭の先端載荷試験―関東郵政局等庁舎新築工事での試験例―(基礎工1998)

小椋仁志(ジオトップ)・渋谷孝男(郵政大臣官房施設部)

■掲載誌:基礎工, 7月号, pp.84-89
■発行所:総合土木研究所
■発行:1998/7

杭径が1.5mを超える場所打ち杭の先端支持力は,中・小口径杭よりも低減することが行政式で示されている。ただし,これは今後の調査研究や載荷試験などにより,適切な支持力が得られるまでの問の暫定的に定められたもの2)で,載荷試験データが蓄積されれば見直される規定であって,現にその動きもある。ところが,近年の構造物の大型化に伴って杭径が2mを超える大口径杭は大変多く用いられているにもかかわらず,載荷試験は膨大な費用がかかるために,全く行われていないのが現状である。1976年,瀬戸大橋建設工事で行われた杭径が3mと2m(2本)のリバース杭に4,000tf載荷した試験5)以外には,国内での試験例を筆者は知らない。この試験でも杭先端にはほとんど荷重は伝達されておらず,先端支持力のデータは得られていない。今回,関東郵政局等庁舎に用いる基礎杭の設計において,載荷試験で支持力を確認することを条件に,大口径杭でも支持力を低減しない設計を行った。載荷試験法は,先端地盤に確実に大荷重を載荷することのできる杭先端載荷試験法とし,平成8年8月に杭径2.2mの場所打ち杭に対し,杭先端に3,000tf以上載荷レた。本報文は,この試験の計画とその結果について紹介したものであって,その一部は文献6)に報告している。