2007.10.22

信頼性理論を考慮した杭の支持力算定式の作成例(JGS1999)

小椋仁志(ジオトップ)・日野真紀子(ジオトップ)・カルキーマダン(秋田県立大学)

■掲載誌:第44回地盤工学シンポジウム-地盤工学の現状と今後の展望-, III-6, pp.121-126
■発行所:地盤工学会
■発行:1999/11

筆者らは、多数の杭の鉛直載荷試験データから、支持力算定式(以下、算定式)を作成する機会を得た。ただし、「許容応力度設計法(極限支持力を安全率で除して許容支持力とする方法)の枠組み内で」との条件があった。現行の算定式を考えると、得られた支持力値の信頼性が明確であるとは言い難い。そこで、新たに作成する算定式は、「許容応力度設計法の中で、できるだけ信頼性が明確な算定式とする」との方針を立てた。このため、一部に限界状態設計法等で用いられる信頼性理論の手法を取り入れて、算定式を作成することとした。本論文では、この作成手法、その結果得られた算定式、およびこの手法に残された課題等について述べる。

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