2007.11.15

杭頭接合条件の違いによる建物・杭応答性状に関する検討(JGS2004)

細野久幸(安井建築設計)・松尾雅夫(安井建築設計)・小野俊博(安井建築設計)・小林恒一(ジオトップ)

■掲載誌:第39回地盤工学研究発表会講演集,p1797-1798
■発行所:地盤工学会
■発行:2004/7

筆者らは,杭頭接合をピンあるいはローラー接合とすることで建物と杭を明解に分離し,杭頭部や地中梁に作用する応力を低減し,地震時の基礎の被害を軽減できる効果を建物・地盤・杭の静的一体解析により検討した1),その後,動的連成解析によってローラー接合による建物の応答低減の可能性を示した2)。しかし,ローラー接合のみでは地震時における水平変位が大きくなるため,ローラー接合とピン接合を併用した工法を実建物に適用し,変形の制御と建物の応答低減の可能性を質点系によるロッキング・スウェイモデルで検討した3)。本報では,2次元FEM解析によってピンとローラー接合併用による応答低減効果を他の杭頭接合条件(固定,ピン,ローラー)と比較することで,杭頭接合条件の違いによる建物と杭の動的応答性状の違いについて考察する。

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