2010.11.26

高支持力埋込み杭の品質管理事例1(プレボーリング拡大根固め工法)(基礎工2010)

細田光美(ジャパンパイル)

■掲載誌:基礎工5月号, pp.13-18
■発行所:総合土木研究所
■発 行:2010/05


社団法人コンクリートパイル建設技術協会(COPITA)では、既製コンクリート杭の施工法別実績数量を毎年集計している。平成20年度データによれば、需要の約90%が埋込み工法であり、本報で採り上げるプレボーリング拡大根固め工法は約65%という大きな割合を占めるに至っている(図−11))。
更にその中でも、従前より杭先端支持力を増大させた高支持力埋込み杭がここ数年の主流となっており、今後も実績は伸びていくであろうと推測される。
本報は、現在では既製コンクリート杭工法の主流となったプレボーリング拡大根固め工法による高支持力埋込み杭の品質管理について、信頼性向上のために一歩進めたプロセス管理や出来形管理事例の概要と課題を紹介するものである。
なお、高支持力埋込み杭は現状10種類以上と多岐にわたって採用されており、実務においては個々の工法の特性を加味して詳細に検討されたい。