2007.10.01

周辺に礫を充填した節杭の鉛直支持特性に関するモデル(その3:節杭周面の粗滑の影響)(JSF1994)

藪内貞男(ジオトップ)・平山英喜(ジオトップ)・山下啓明(ジオトップ)・上紺屋好行(ジオトップ)

■掲載誌:土木学会第49回年次学術講演会, III-486, p962-963
■発行所:土木学会
■発行:1994/09

 複数の拡大部(節部〉を有する節杭の周面抵抗の基本的なメカニズムは、(1)杭先端抵抗と類似の節部の支圧抵抗、(2)節部下方の高圧下での軸部摩擦抵抗、が主に寄与している。このような周面抵抗の特長を生かし、かっ液状化対策にも効果を有するように、杭の周辺に礫を連続的に充填した粗い節杭(以下、礫充填節杭と呼ぶ)について、モデル実験を行ってきた。その結果、礫部および周辺の砂地盤を締固めて設置した礫充填節杭の周面抵抗は、上記の基本的な周面抵抗の特長が生かされることが確かめられた。したがって、礫充填節杭の周面抵抗にも、砂中での実験同様、軸部周面の粗滑が影響すると考えられる。
 本実験では、滑らかな節杭の周辺に礫を連続的に充填した礫充填節杭のモデル実験を追加して行った。本稿では、その結果と杭周面を凹凸状にして粗くした節杭の結果5⊃とを比較して、礫充填節杭の周面抵抗に及ぼす周面の粗滑の影響について考察する。

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