2007.08.01

液状化過程における地盤−杭−構造物の挙動(その4)(JSF1991)

能村商栄(東京工業大学)・時松孝次(東京工業大学)・桑山晋一(武智工務所)

■掲載誌:第26回土質工学研究発表会(長野),E-8 381, p1025-1026
■発行所:土質工学会
■発行:1991/7

 建築物、道路橋等に対する各設計・施工基準では・耐震設計に際し予測される液状化の程度に応じて液状化層の支持力を低減、あるいは無視すると便宜的に規定している。これは、地盤が液状化すると、あたかも泥水のような挙動をするため、構造物との相互作用が消失するという仮定に基づいている。しかし、一連の液状化実験およびその解析から、杭に生じる曲げ変形は杭頭に加わる慣性力より地盤変形とよく対応し、地盤−杭系の相互作用が液状化後も春在してしていることがわかった。本報では、地盤の変位を土圧に置き換えて杭へ作用させる応答変位法の液状化地盤への適用性を吟味している。

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