2007.08.01

節杭+砂利充填(神戸六甲アイランドにおける実施例)(基礎工1995)

小椋仁志(ジオトップ)・平尾幸太郎(ジオトップ)・岡田克幸(昭和設計)

■掲載誌:基礎工12月号, pp.82-87
■発行所:総合土木研究所
■発 行:1995/12

 液状化対策工法の一つにグラベルドレーン工法がある。これは,地盤中に造成した砂利柱の排水作用によって、過剰間隙水圧の上昇を押さえ液状化を防止するものである。一方、節杭は構造物を支える基礎杭として、大正末期から用いられてきた。節杭を打設するときは、図一1のように杭の周囲に砂利を充填していく。この結果,打設後には杭周に砂利柱が存在することになり、グラベルドレーン工法と同様、排水作用による液状化防止効果が期待できる。また、打設時に地盤を締固めることによる液状化防止効果も期待される。本報文では、液状化対策工法としての節杭に焦点を当て、その効果を検討した実大実験の結果と、神戸六甲アイランドでの実施例,および阪神大震災後の状況について紹介する。