2007.11.15

摩擦群杭基礎を有する建物沈下量算定法について(AIJ2002)

伊藤淳志(関西大学)・小椋仁志(ジオトップ)・板東真平(ジオトップ)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演会梗概集(北陸),204341,p681-682
■発行所:日本建築学会
■発行:2002/8

摩擦群杭基礎を有する建物の沈下量を算定する場合、簡略的には、杭頭から杭長の2/3の深さで、杭の外周に囲まれた面に荷重の仮想作用面を設定して、直接基礎と同様に求める方法1)(以下、「等価荷重面法」と称す)が採用されている。筆者らは、この等価荷重面法について実測値との比較検討を行い、計算値が実測値よりも大きい沈下量を与える傾向のあることを報告した2)。また筆者らは、群杭とそれに囲まれた地盤とをマクロ的に1つの均質な地盤(異質地盤)と見なして、有限要素法により沈下量を解析する方法2)を提案している。そこで今回、沈下計測が行われた摩擦群杭基礎建物について、異質地盤を想定し、等価荷重面法と同様の沈下計算(以下、等価剛性法」と称す)およびFEMによる計算を行い、その適用性について検討を行ったので以下に報告する。

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