2007.04.20

パイルド・ラフト基礎に節杭を適用した建物の挙動(その1:建物・地盤の概要と計測結果)(AIJ2005)

松尾雅夫(安井建築設計)・小椋仁志(ジャパンパイル)・田中佑二郎(ジャパンパイル)

■掲載紙:日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿) 構造Ⅰ, B-1, pp.685ー686
■発行所:日本建築学会
■発行:2005/9


パイルド・ラフト基礎は、直接基礎と杭が複合して外力に抵抗する基礎形式であり、従来の直接基礎や杭基礎、支持杭は摩擦杭などに分類するような単純な考え方にとらわれず、性能設計に対応した多様で合理的な設計が可能な基礎形式である1)。しかし、沖積地盤での実測例が少なく、その挙動が十分に解明されているとはいえない状況にある。
筆者らは、沖積地盤上に計画された建物基礎に、節杭を沈下低減杭として用いたパイルド・ラフト基礎を採用し、設計資料を得る目的で挙動計測を実施している2)3)。本報告では、地盤・建物の概要と竣工後2年までの計測結果について紹介する。

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