2007.04.20

ソイルセメント埋込み杭工法で施工された節杭の水平載荷試験(JGS2004)

本間裕介(ジオトップ)・冨永晃司(広島大学)・徐挺(広島大学)

■掲載紙:第39回地盤工学研究発表会, p1511-1512
■発行所:地盤工学会
■発行:2004/07


ソイルセメント埋込み杭工法とは、セメントミルクを注入しながら掘削・攪拌を行うことで造成されたソイルセメント柱に杭を建て込む工法である。この工法で施工された杭は、杭体と掘削孔壁間のソイルセメントの影響から杭の曲げ剛性が増大するため、ソイルセメントと杭体との複合体(以下、複合杭)として考える必要があると指摘されている1)。
複合杭の場合、ソイルセメントにひび割れが生じると曲げ剛性も低下するので、このことが少なくとも水平変位性状に影響を与える可能性がある。また、コンクリート系杭を用いた複合杭の場合には、杭体自身のひび割れによりさらに曲げ剛性が低下することが考えられる。しかし、このような杭の水平挙動について検討された事例は少なく、解決すべき問題が残されている。そこで、杭頭自由の条件でソイルセメント埋込み杭工法により施工されたPHC 節杭の水平載荷試験を行った。本報告ではコンクリート系杭としての複合杭の水平挙動について検討した結果を述べる。なお、本報告で示す試験杭の諸元および試験方法等は文献2)で既に報告してある。

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