2007.07.18

鉄鋼スラグ浅層改良杭の水平抵抗-改良仕様と改良効果との関係-(JGS2007)

本間裕介(ジャパンパイル)・冨永晃司(広島大学)

■掲載紙:地盤工学会,p1237-1238
■発行所:地盤工学会
■発行:2007/7

 筆者らは、杭頭周辺の極浅層範囲の地盤を鉄鋼スラグによって改良し、杭の水平負担を増大させる工法(以降、この杭を鉄鋼スラグ浅層改良杭と呼称)に関する一連の研究を行っている。今までに行った現場水平加力実験2例から、杭頭周辺のごく限られた範囲の地盤を鉄鋼スラグによって改良することで、杭の水平抵抗を増大させる効果があること、およびスラグの力学的特性の経時変化による水平抵抗増大効果のあること等を確認した。しかし、現場実験は限定された改良仕様におけるものであり、改良幅や改良深さの仕様が改良効果に与える影響について明らかではない。そこで、三次元有限要素法(以降、FEM解析と記す)を用い、鉄鋼スラグによる浅層改良仕様が改良効果に与える影響について検討を行ったので報告する。

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