2008.07.17

実大水平載荷試験における荷重速度と荷重保持時間の影響(JGS2008)

本間裕介(ジャパンパイル)・小椋仁志(ジャパンパイル)

■掲載誌:第43回地盤工学研究発表会,p1229-1230
■発行所:地盤工学会
■発行:2008/07


 杭基礎の地震時水平抵抗を扱う場合,杭体や地盤のクリープの影響を含まない水平地盤反力係数kh を用いるほう望ましい。一方,現行の水平載荷基準1)(以下,現行基準)に示されている段階載荷方式では,各荷重階で荷重を一定時間保持するため,この方式で実施された結果から得られるkh 値はクリープ変位を含んだ値となる。そこで,筆者らは,文献2)において荷重速度(荷重を増加させる時の速度)が異なる2 つの載荷方式(連続載荷、段階載荷)で実大水平載荷試験を実施し,クリープ変位の有無により荷重変位関係から逆算されるkh 値に約1.5 倍の違いが生じることを報告してきた。本報では,さらに検討パラメータを増やし,載荷方式(段階載荷、連続載荷),荷重速度および荷重保持時間の違いにより得られるkh 値にどの程度違いが生じるかどうか検討を行ったので報告する。

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