2007.06.01

周辺に礫を充填した節杭に関する実験(その3:大型せん断土槽による加振実験)(JSCE1997)

田中幸芳(鴻池組)・吉田幸司(鴻池組)・須見光二(ジオトップ)・山下啓明(ジオトップ)

■掲載誌:土木学会第52回年次学術講演会III-B3, p6-7
■発行所:土木学会
■発行:1997/09

 今回開発した「周辺に礫を充填した節杭」は、周辺の礫(砕石)をグラベルドレーンとして機能させることにより地盤の液状化を防止し、かつ施工時に周辺地盤を締固めることにより杭の支持力増加を期待できる。その施工法として、低騒音・低振動で節杭周辺に礫を充填し、節杭の打設とドレーンの造成を同時に行う方法として、二重管方式により内管で充填する砕石を突固める方法を開発した。その効果を確認するために、大型せん断土槽にモデル地盤を作成し、実物の施工機を用いて砕石の突固め程度を変えた3本の実杭を打設して、液状化防止と支持力増加の2つの効果を調査した。支持力確認については、実物規模の載荷試験を実施した結果、突固め程度が大きいほど鉛直支持力の増加することが確認できている1)。本稿では、土槽全体に繰返しせん断変形を与えることで地盤を液状化させる液状化試験を実施し、砕石の突固め程度と液状化の性状の関連を報告する。

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