2010.08.25

模型杭を用いた「杭頭縁切り工法」における摩擦材の繰返し摩擦実験(JGS2010)

遠藤哲也(関西大学)・伊藤淳志(関西大学)・石川一真(ジャパンパイル)・小椋仁志(ジャパンパイル)・野瀬貴弘(エービーシー建材研究所)

■掲載誌:第45回地盤工学研究発表会(松山),p1207-1208
■発行所:地盤工学会
■発行:2010/08


杭基礎の耐震性向上のため、図1のように杭頭と基礎スラブとを結合せず、杭頭部に摩擦材を設置し、基礎スラブとの間に砂や砂利などを介在させる方式を、筆者等は「杭頭縁切り工法」と呼んでいる。この工法では、介在させる土質材料や摩擦材の材質を調整することによって、杭に伝達される水平力を比較的簡便に制御することが出来るものと考える。本工法の開発を目的として、これまで床材料を主体とした種々の摩擦材について、砂との摩擦せん断実験を行い、耐久性や施工性をも含めて本工法に適した摩擦材の選定のための検討を行ってきた1)〜5)。今回は、前報5)で使用した杭基礎を模擬した実験装置を改良し、摩擦材として表面を未処理の鋼板を追加するとともに、杭頭と基礎スラブとの間に土質材料を介在させない場合を想定した摩擦材同士の摩擦実験をも含めて、一連の繰り返し摩擦実験を行ったので、その結果について報告する。

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