2009.10.01

常圧蒸気養生後の遠心成形高強度コンクリートの収縮特性に関する実験的研究(その3.実験概要,ペースト・モルタル・コンクリートの乾燥収縮)(AIJ2009)

田中佑二郎(ジャパンパイル)・菅一雅(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(東北),p327-328
■発行所:日本建築学会
■発行:2009/08


筆者らは,常圧蒸気養生後の遠心成形した高強度既製コンクリート杭の内面に発生するひび割れを抑制することを目的に,各種調合による収縮特性について検討を行ってきた1)。遠心成形ではコンクリートが密実になる反面,骨材が外周面に分離する傾向を示し,高強度になるとその影響が大きくなる2)。そのため,内面にペースト量が増加する傾向を示す。前述したひび割れ発生要因としては,各種調合条件による影響だけでなく,この様な材料分離の影響も考えられる。
そこで,各種調合条件における遠心成形による材料分離を想定し,ペースト・モルタル・コンクリートの収縮特性を把握し,その発生要因について検討を行った。

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