2007.11.15

急速載荷試験法によるモデル杭試験報告(その2)−荷重沈下特性に与える載荷履歴の影響−(JSCE1994)

崎本純治(大林組)・K.Madan(ジオトップ)・稲村利男(東洋テクノ)・荻須一致(利根地下技術)

■掲載誌:土木学会第49回年次学術講演会,III-478,p946-p947
■発行所:土木学会
■発行:1994/09

 杭の支持力確認のための試験方法として、最近我国でもスタナミック載荷試験(以下STN試験と呼称)と呼ばれる急速載荷試験法が徐々に適用され始めている。STN試験は信頼性の高い静的載荷試験(以下SLT試験と呼称)と簡易・経済的な波動理論に基づく動的載荷試験の長所を組み合わせた新しい載荷試験法で、特殊な推進剤を燃焼させて反力体を打上げ、その推進反力を載荷荷重とし、約100ms程度の短い時間で動的に載荷を行い、杭を準静的に地盤に押し込むように工夫された載荷法である。本試験は、STN試験法の載荷特性の把握、静的試験との比較による試験法の妥当性の検証などを行い、STN試験法の実用化を図ることを目的として実施されたモデル杭試験である。この報告はSTN試験の荷重沈下特性に与える載荷履歴の影響について検討したものである。

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