2021.04.02

現場検査マイスター 施工管理・品質管理技術(基礎工2021)

細田光美(ジャパンパイル)・平川泰行(日本コンクリート工業)・西村裕(トーヨーアサノ)

■掲載誌:基礎工4月号, pp.102-103「特集:最近の既製コンクリート杭の動向」
■発行所:総合土木研究所
■発 行:2021/4

1.はじめに
 我が国は少子高齢化・人口減少社会が浮彫りになっており、1990年代がピークであった生産年齢人口も減少の一途をたどっている。この生産年齢人口の減少スピードは、総人口が減るスピードよりも速く、これこそ企業にとっては由々しき問題となっている。
 このため、建設現場での生産性を向上させ、魅力ある業界を創出すべきとの観点から、国土交通省はi-Constructionを推進している。この具体的解決策の1つとして、ICT(情報通信技術)の利活用があげられる。
 本稿では、既製杭の杭打ち工事向けに開発されたICTツールの1例として、杭工事記録システムである「現場検査マイスター」の現時点での利活用状況と今後の機能追加や改善・改良計画の概要を示すとともに、本システムの今後を見据えた可能性について紹介する。