2007.10.01

場所打ち杭の先端平均N値の平均範囲に関する検討(AIJ2001)

小椋仁志(ジオトップ)

■掲載紙:日本建築学会大会学術講演梗概集(関東),構造B-1,p629-630
■発行所:日本建築学会
■発行:2001/09

 筆者は文献1)と2)において、埋込み杭の先端支持力算定時における先端平均N値Npの平均範囲について、埋込み節杭や中掘り鋼管杭の載荷試験のデータをもとに検討した。その結果、杭先端から上方に1D、下方に3D間(以下、「上1D下3D」と略す、D二杭径)が、支持力機構上からも載荷試験データからも最適な平均範囲であることが分かった。また、先端支持力Rpの算定式が、支持力機構などを反映していないRp=αNpAp(α:先端支持力係数、Ap:杭先端面積)の形であることへの疑問を述べた2)。これらの問題、Npの平均範囲の見直しと算定式の形の可否は、杉村も21世紀の課題の一つに挙げている3)。今回、埋込み杭に続いて、場所打ち杭についても載荷試験データの統計解析によってNpの最適な平均範囲を検討した。本報では、その検討結果の概要を報告する。

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