2013.09.02

突起リングを設けた場所打ち鋼管コンクリート杭に関する研究(その 1 切替え部における曲げ試験の概要)(AIJ2013)

菅 一雅(ジャパンパイル)・岸田 慎司(芝浦工業大学)・石川 一真(ジャパンパイル)・今井 康幸(丸五基礎工業)・本間 裕介(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道),pp.1607-1608
■発行所:日本建築学会
■発 行:2013/09


建築の基礎に用いられる場所打ちコンクリート杭には,杭頭付近 の曲げ剛性を高める目 的で鋼管を併用した場所打ち鋼管コンクリート杭がある。一般的に 杭頭部に用いられる鋼管には,内部RC構造 との一体性を保つ目的で、内面にリブの付いたものや,端部に溶接肉盛りを施したものなど特殊な鋼管が用いられているのが現状である. 筆者らは,別の手段により鋼管と内部RC構造を一体化させるために,鋼管下端付近の切替え部に 突起リング(平鋼をリング状に加工したもの)を複数段溶接したリング付き平鋼管(図1 参照)を用いるものの実用化を検証した。 平鋼管に設ける突起リングの支圧耐力の評価については,文献1)で検証および評価式の提案を行っている。本報では突起リングを設けた平鋼管を用いた場合における鋼管と内部RC 構造の一体性や応力伝達性能などを確認する目的で,鋼管下端付近の切替え部における一連の曲げ試験を行ったので報告する。

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