2008.09.25

二次液状化地盤の変形特性(その2)(AIJ2008)

三上武子(応用地質)・吉田望(東北学院大学)・小林恒一(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(中国),p703-704
■発行所:日本建築学会
■発行:2008/09


地震時の振動によって有効応力が0 となり,地盤の剛性や強度が失われていくのを液状化というのに対して,液状化地盤の過剰間隙水圧が非液状化地盤に伝播して液状化することを二次液状化という。実務において両者は同様に扱われているようであるが,繰返し載荷によって有効応力が0 になった地盤と過剰間隙水圧の伝播によって有効応力が0 になった地盤の変形挙動は異なると考えられる。そこで,三軸圧縮試験を行って二次液状化地盤の変形特性を調べた。実験では,地震による振動および過剰間隙水圧の伝播をそれぞれ繰返し載荷,背圧付加により模擬し,両者を組み合わせて有効応力を0 にして二次液状化地盤を作製した。前報1)ではDr=50%の実験を紹介したが,新たな実験を追加したので報告する。

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