2007.11.15

埋込み節杭の摩擦応力−沈下量近似曲線のピーク値について(AIJ2005)

伊藤淳志(関西大学)・小椋仁志(ジャパンパイル)・田中佑二郎(ジャパンパイル)・小林恒一(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿) 構造Ⅰ, B-1, pp.573-574
■発行所:日本建築学会
■発行:2005/9

筆者らは、埋込み節杭の載荷試験結果を統計的に整理し、荷重一沈下量関係を推定する方法を提案している1)。その際、摩擦応力f一沈下量S関係をKondner型双曲線関数によって近似し、曲線の係数はN値から推定している。さらに、セメントミルクなどの周面固定液を使用する埋込み節杭の摩擦抵抗は、セメントミルクと地盤との問で生じるものと考えられることから、文献2)では掘削径による周面積に基づいて摩擦応力を算定し、沈下量との関係曲線について検討を行った。ただし、Kondner型双曲線では摩擦応力が沈下量とともに単調に増加する場合に限られるため、摩擦応力がピーク以降減衰する場合の関係曲線を表現することができない。そこで今回は、摩擦応力の減少を表現できる二次の双曲線関数3)を採用してf-S関係を近似し、ピーク時の摩擦応力と沈下量についてN値との相関を検討したので以下に報告する。

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