2007.10.22

小径杭の動的水平載荷試験結果に基づく大径杭の水平荷重−変位関係の予測の試み(AIJ2005)

小嶋英治(ジオトップ)・松本樹典(金沢大学)・Kitiyodom Pastsakorn(金沢大学)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿) 構造BーI, 481-482
■発行所:日本建築学会
■発行:2005/09

 杭基礎の設計においては、大変形に至るまでの単杭の水平荷重−変位関係を把握することが必要である。しかし、費用、工期、および本杭自体の損傷を考慮すると、本杭を用いて、大変形までの水平載荷試験を行うことは、実務上難しい。
 そこで、著者らは、同一地盤で小径の捨杭と大径の本杭を互いに反力杭とし、同時に2本の杭の載荷試験を行う試験方法を開発している。この方法によって小径杭では、大変形に達するまでの水平載荷試験を行うことができる。ただし、本杭では、弾性範囲内の試験に留めることとする。小径杭の試験結果から解析的に大径杭の大変形に至るまでの挙動予測を行うことを試みている。
 本研究では、杭径と長さが異なる2本の鋼管杭の動的および静的水平載荷試験を、それぞれ独立に行った。まず、小径杭の動的水平載荷試験を行い、その結果に基づいて大径杭の動的および静的挙動の予測を試みた。予測の妥当性を検討・考察するため、実際に大径杭の動的および静的水平載荷試験を実施し、予測結果と比較した。

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