2007.04.20

既製杭のプレボーリング拡大根固め工法の拡大掘削径と鉛直支持力(GBRC2007)

小椋仁志(ジャパンパイル)・小松吾郎(ジャパンパイル)・真鍋雅夫(日本コンクリート工業)・大島章(日本コンクリート工業)・千種信之(日本コンクリート工業)・細田豊(大同コンクリート工業)・須見光二(ジオトップ)・三村哲弘(ジオトップ)

■掲載誌:GBRC, Vol.32 No.1  p10-21
■発行所:財団法人 日本建築総合試験所
■発行:2007/01



既製杭のプレボーリング拡大根固め工法では、根固め部の径を杭径の1.1〜1.15倍に拡大することによって先端支持力の増大を図っている。この拡大倍率をさらに大きくしたものが、高支持力工法と呼ばれるものである。たとえば、前報1)で紹介したEXMEGATOP工法の拡大掘削径は、基準掘削径(杭径+50mm)の約1.23倍となっている。
拡大倍率は、EX MEGATOP工法のように一つの値に決まっている場合が大半である。これに対して、本報で取り上げるHype-MEGA工法(以下、本工法と呼ぶ)は、拡大倍率を1〜2倍の範囲の任意の値にすることができる。このため拡大掘削径が多様で自由度が大きく、摩擦杭から支持杭まで幅広い用途に適用できる。ジャパンパイル(株)(以下JP社)と日本コンクリート工業(株)(以下NC社)が共同開発し、平成18年3月15日に(財)日本建築総合試験所より性能評価を受け(GBRC建評一05-23A-002〜004)、同年5月15日に国土交通省から建築基準法に基づく図書省略の認定を受けている(TACP0210〜0215)。
本報は、本工法の概要と鉛直支持力について検討したものである。特に本工法は多様な拡大掘削径を持つことから、本報では載荷試験結果による先端支持力や周面摩擦力と拡大掘削径との関係を中心に検討を加えることとする。

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