構真柱建込み工法
工法概要
都市部の再開発工事では、工期の短縮、掘削中の安全性確保および周辺環境への影響抑制を目的として「逆打ち工法」の採用が増えています。逆打ち工法は、先行設置した構真柱とそれを支持する場所打ち杭(以下、構真柱杭)によって上部構造の荷重を支え、地上躯体と地下躯体を同時に施工するのが特徴です。
近年の超高層建築物の高層化や重量化に伴い、構真柱杭にはより大きな支持力が求められています。当社では、中間拡径部を有する「Me-A(1)杭」や、最大5500mmまで拡底可能な「NEW-EAGLE杭」を適用し、要求支持力の確保を実現しています。


構真柱建込み工法には、大別すると以下に示す2つの方式があります。
① 先建て方式(コンクリート打設前に建込み)
・精度の確保
コンクリート打設前に鉛直精度の調整時間を十分に確保できるため、高い建込み精度が得られます。
・施工上の留意点
構真柱にはコンクリート打設による側圧が作用するため、コンクリートの流動性に留意が必要です。
・断面計画
トレミー管設置用のクリアランスを確保する必要があるため、杭径が大きくなる傾向にあります。

② 後建て方式(コンクリート打設後に建込み)
・断面の合理化
トレミー管との干渉を考慮する必要がないため、比較的小さい杭径でも対応可能です。
・施工手順
コンクリート打設までは通常の杭施工と同様の手順で行えます。
・精度の制約
コンクリートの硬化開始までに精度調整を完了させる必要があり、時間的制約が大きくなります。
・根入れの限界
コンクリートへの根入れ長が浅く、沈設時の抵抗が支障を及ぼさない範囲では後建て方式が可能です。

施工法
《概要》
本工法は、設計図書に基づき通常の場所打ち杭と同様の手順を基本として施工します。
1. 建込み準備
鉄筋かごの建込み後、専用の構真柱建込み架台を設置します。その後、ヤットコ(建込み用の治具)を取り付けた構真柱を慎重に建込みます。
2. 精度の確保
「先建て方式」を採用することでコンクリート打設前に構真柱をセットできるため、設置精度の調整時間を十分に確保することが可能です。
3. 構真柱位置決定
柱の位置、傾斜、ねじれを精密に測定し、架台と水中ジャッキにより高い精度で固定します。
4. コンクリートの打設
柱の位置やコンクリートの充填性を考慮し、2本のトレミー管で流動性の高いコンクリートを打設します。
5.架台の撤去、埋め戻し
所定の養生期間を経てから架台を撤去し、流動化処理土または良質土で埋め戻しを行って施工完了となります。
《施工順序》
- ※SketchUp for Webを使用しています。SketchUp for Webの動作環境については
株式会社アルファコックスのウェブサイトをご覧ください。 - ※3次元モデルはファイルサイズが大きいため、読み込みに時間がかかることがあります。
トータルサポート
逆打ち工法を採用する再開発事業などの大規模案件において、設計段階から施工完了まで、確かな技術力で総合的にサポートいたします。
・最適な設計と施工法のご提案
構真柱の建込みを考慮した杭径の選定や、最適な施工計画をご提案します。大地震時を想定した「杭の2次設計」にも対応いたします。
・3次元モデルによる施工シミュレーション
高難度の施工条件においても、3次元モデルを用いて可視化し、詳細なシミュレーションを行うことで、計画の実現性を正確に判断し、施工上の課題を未然に解消いたします。
・グループ会社との連携による高精度施工
当社のグループ会社である「株式会社高山基礎工業」が保有する多機能な構真柱建込み架台を活用し、高精度かつ確実な施工を実現します。

