new ACE工法

工法概要

new ACE工法は、従来のACE工法の評定範囲に、拡底率を大きくしたバケットを追加し、コンクリート設計基準強度を60N/mm2まで向上させた工法で、新規に(財)日本建築センターの評定を取得した工法です。
アースドリル掘削機により拡底バケット(new ACEバケット)を用いて拡底掘削を行うので、アースドリル工法の特長である機動性・小規模な設備・高能率・近接施工等がそのままnew ACE工法の特長となります。施工法はACE工法と同じなので、従来の施工機械のままで施工可能です。
拡底率を大きくしたことにより、従来のACE工法に比べて杭体積を減少させることができ、発生する建築副産物および使用材料の削減が可能となりました。

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施工法

《概要》

アースドリル機に専用バケットを装着して杭先端を油圧式で拡大掘削(拡底)する工法です。杭先端を拡大することで高い杭先端支持力を得ることができます。同じ杭先端面積のストレートの杭と比較して、杭軸部を細くできるため、工期短縮、コンクリートや掘削残土の量を低減することが可能です。掘削機本体だけで軸部掘削~コンクリート打ち込みまで全行程の作業が可能なため、比較的狭い敷地条件でも施工することができます。
杭底部拡大掘削状況や掘削深度は、オペレータールームのテレビモニターでリアルタイムに確認できるため、容易に施工管理できます。
オールケーシングやリバースなど他工法との組み合わせも可能です。

《施工順序》

※クリックで拡大表示します

《コンクリートの許容応力度》

コンクリートの種類 普通コンクリート・高強度コンクリート
長期 圧縮 せん断 付着
Fc/4 Fc/40又は
3/4{0.49+Fc/100}
のうち何れか小さい数値
3Fc/40又は
3/4{1.35+Fc/25}
のうち何れか小さい数値
短期 長期の2倍 長期の1.5倍 長期の1.5倍

※軸部径と有効径が同一の場合は、拡底径=有効径とします。

《コンクリート設計基準強度》

コンクリートの設計基準強度は、18~60N/mm2とします。なお、コンクリートの呼び強度は、設計基準強度とします。
構造体強度補正値は 普通コンクリート(18≦Fc≦45)の場合 mSn=0N/mm2
大臣認定を受けた高強度コンクリート(45<Fc≦60)の場合 認定内容による。

《支持力発現方法》

専用の油圧式拡底(拡大掘削)バケットにより杭先端部を拡大し杭底面積を増大することで支持力を発現します。

《施工機械-拡底バケット対応表》

施工機械 SDX207 EDH-11 SDX407 KH180-3 HE6010B
MH5510B
MX6515B
ED6200H
ドリリング
バケット
(軸部掘削)
800~2000800~2000 800~2200 800~22001000~3000 1000~3000
拡底バケット
(拡底部掘削)
*施工径
900~2400900~2700900~3500 900~4100
※但し軸部が
2100以下は
3900まで
 
1100~4800 1100~4100

《new ACE杭適用杭域・傾斜部高さ・体積早見表》

※クリックで拡大表示します

《new ACE杭適用杭域・拡底率》

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支持層の確認方法

バケットより廃出した土を目視にて、土質柱状図や土質試験のサンプルと比較します。

支持力算定式

告示式や材料強度、各行政指導(建築構造設計指針/東京都建築構造行政連絡会)等を参照します。

施工

拡大掘削する杭先端地盤がアースドリルで掘削できない場合や、その孔壁が安定液で自立できない条件では採用できません。軸部の掘削や孔壁の保持が困難な場合は、オールケーシング工法など、他工法との組み合わせで可能です。

評定・性能 評価番号 取得年月日 適応杭径 適応先端地盤 適応施工長
BCJ-FD0277-01
BCJ-FD0277-02
BCJ-FD0277-03
BCJ-FD0277-04
BCJ-FD0277-05
BCJ-FD0277-06
BCJ-FD0277-07
H.19.01.24
H.19.11.16
H.20.07.18
H.21.02.27
H.22.05.28
H.26.06.27
R.01.05.10
施工径
φ0.9~4.8m
施工可能全地盤 70m 程度

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