Hyper-MEGA工法

工法概要

Hyper-MEGA工法は、プレボーリング拡大根固め工法に分類される工法です。
長年にわたる豊富な経験・実績から開発された工法で、従来の工法よりも大きな支持力が得られる高支持力ぐい工法です。

従来一定であった拡大根固め径を、1.0~2.0倍の範囲で自由に設定することが出来るため、経済的な設計が可能になります。(1.5倍以上は別途ご相談ください)
また、上ぐいにはあらゆる既製ぐいを継ぐことが出来、水平力に対応したくい材の設定が可能です。

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Hyper-MEGA工法 カタログ(4946KB) PDF
認定書(砂質地盤)(1441KB) PDF
認定書(礫質地盤)(1441KB) PDF
認定書(粘土質地盤)(1427KB) PDF

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施工法

《概要》

拡大ヘッドと螺旋部分に切り欠きを有するオーガスクリュー・撹拌ロッド等を用いて、適宜掘削液を吐出しながら所定の深度まで掘削した後、拡大ヘッドの拡大翼を拡翼させ、くい周充填液を吐出しながら、2m以上、くい長の50%以下の長さの範囲を拡大掘削するとともに上下反復し、くい周充填液と掘削土砂を撹拌混合します。その後、先端部において、根固め液を注入しながら所定範囲を上下反復して根固め部を築造します。
(膨張型の場合には、根固め部を築造した後に(根固め部より上側の)くい周面部の築造を行います。また、地盤状況に応じて充填液の注入撹拌前に拡翼作業を行う場合があります。)
拡大ヘッドによる拡大掘削径Deは、基準掘削径DsDon+0.05mの1倍から2倍まで任意の値を取ることが出来ます。Donは根固め部に位置する節ぐいの節部径であり、De/Dsを拡大比ωと呼びます。
このように築造した掘削孔内に節ぐいのみ、あるいは節ぐい+ストレートぐいを建て込み、地盤に定着させ、くい本体と根固め部および地盤との一体化を図ります。

工法の特長 (4:37)

《施工順序》

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支持層の確認方法

土質柱状図とオーガ掘削時の電流値との比較

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支持力算定式

押し込み方向の支持力算定式

長期に生ずる力に対する地盤の許容支持力

Ra = 1/3 ( α  ・Ap+( β ・  ・ Lsγ ・  ・ Lc ) ψ) ( kN )  ・・・・・・( i )

短期に生ずる力に対する地盤の許容支持力

Ra = 2/3 ( α Ap+( βLs + γLc ) ψ) ( kN )  ・・・・・・( ii )

α
先端支持力係数

先端砂質・礫質地盤

α
240ω1.5 + 90ω
( NU + 3NL ) / 4 ただし、 が3未満の場合、αに関しては本算定式の適用範囲外(α=0とみなす)とし、 が60を超えるときは60とする。

先端粘性土地盤

α
210ω1.25 + 90ω
( NU + 2NL ) / 3 ただし、 が 58.3を超えるときは58.3とする。
その区間内に標準貫入試験による打撃回数の測定値がない場合は、直上と直下の測定値の平均値を用いる。
NUNLの算定において、標準貫入試験による打撃回数の個々の値は0≦N≦100とし、N>100の場合はN=100とする。
ω
拡大比 ω = DeD  ただし、ω = 1.0~2.0
Ds
基準掘削径 Ds=Don+0.05 ( m )
Don
根固め部に位置する節ぐいの節部径 ( m )
De
拡大掘削径 ( m )

ωαの関係 》

拡大比ω (オメガ) 1.0 1.23 1.4 1.6 1.8 2.0
砂質・礫質地盤のα 330 438 523 629 741 858
粘土質地盤のα 300 382 445 521 599 679
NU
くい先端から上方2m区間の平均N
NL
くい先端から下方に ( De Don ) 間の平均N
 Ap
根固め部に位置する節ぐいの節部有効断面積 Ap = πDon2 / 4 ( m)

β
基礎ぐいの周囲の地盤(地震時に液状化する恐れのある地盤を除く)のうち
砂質地盤における基礎ぐい周面摩擦力係数

標準型(くい周充填液に膨脹材を使用しない場合)
ストレートぐい ( 複合節ぐいのストレート部を含む ) の範囲 β = 5
節ぐい ( 複合節ぐいは節ぐい部のみ ) の範囲 β = ( 30 + 5.5 ) ω を満たすβ
ただし、通常掘削部の範囲はω = 1としてβを算出。

膨張型(くい周充填液に膨脹材を使用する場合)
ストレートぐい ( 複合節ぐいのストレート部を含む ) の範囲 β = 8.0
節ぐい ( 複合節ぐいは節ぐい部のみ ) の範囲 β = 9.5 ω
ただし、通常掘削部の範囲はω = 1としてβを算出。
基礎ぐいの周囲の地盤のうち砂質地盤の標準貫入試験による打撃化数の平均値
ただし、1≦ ≦30とする。 また、の算定において、標準貫入試験の打撃回数の個々の値は0≦N≦100とし、N>100の場合はN=100とする。
Ls
基礎ぐいがその周囲の地盤のうち砂質・礫質地盤に接する長さの合計  ( m )

γ
基礎ぐいの周囲の地盤(地震時に液状化する恐れのある地盤を除く)のうち
粘土質地盤における基礎ぐい周面摩擦力係数

標準型(くい周充填液に膨脹材を使用しない場合)
ストレートぐい ( 複合節ぐいのストレート部を含む ) の範囲 γ = 0.7
節ぐい ( 複合節ぐいは節ぐい部のみ  ) の範囲 γ = ( 20 + 0.5 ) ω を満たすγ。
ただし、通常掘削部の範囲はω = 1としてγを算出。

膨張型(くい周充填液に膨脹材を使用する場合)
ストレートぐい ( 複合節ぐいのストレート部を含む ) の範囲 γ = 0.9 節ぐい ( 複合節ぐいは節ぐい部のみ ) の範囲 γ = 1.0 ω 。ただし、通常掘削部の範囲はω = 1としてγを算出。
基礎ぐいの周囲の地盤のうち粘土質地盤の一軸圧縮強さの平均値 ( kN/m2 )
ただし、10≦ ≦200 とする。またを算出するときの個々のqu値は 16≦qu≦535とし、qu<16の場合はqu=0、qu>535の場合はqu=535する。
Lc
基礎ぐいがその周囲の地盤のうち粘土質地盤に接する長さの合計  ( m )
ψ
くいの周囲の有効長さψ = π D  ( m ) (D:軸部径、ただし節ぐいの場合は節部径Doとする)
なお、くい先端面から上方2mの範囲はLsLcに算入しない。

引抜き方向の支持力算定式

◆引抜き方向の支持力について、性能証明を取得いたしました◆

引抜き方向の支持力算定式はこちら

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施 工

《施工地盤》

流水の激しい地盤及び崩壊しやすい地盤は検討が必要

《施工能率》

φ500-400~φ800-600-35mで 100~150m/日(ω=1.23時)

評定・性能
評価番号
取得年月日 適応くい径 適応先端地盤 適応施工長
TACP-0527 H29. 12. 12 節ぐい※:φ440-300~
               φ1200-1000

ストレートぐい※:φ300~1200

※拡頭ぐい含
砂質地盤 68.5m以下
TACP-0528 礫質地盤 68.5m以下
TACP-0529 粘土質地盤 60.0m以下

使用するくい材はこちら

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